ファクタリングの手数料の相場と価格交渉の可否について
なぜ相場に差があるのか
ファクタリングを利用する前に知っておきたいことがあります。
それは手数料についてです。
ファクタリングには3社間と2社間があり、それぞれ手数料が異なります。
3社間の相場は買取売掛金額に対して1〜5%、2社間の相場は10〜30%です。
なぜ、このように相場に大きな差があるのでしょう。
いくらに設定するかは、それぞれの業者で異なりますが3つの要素がポイントになります。
一つは、リスクです。
2社間は取引先に通知や同意が不要であるため、知られずに資金調達ができます。
しかし、回収した売掛金の入金にリスクが発生します。
例えば、ファクタリング会社へ返済するお金が取引先から入金されたとき、持ち逃げするなどです。
他の用途に使ってしまい、返済ができなくなったという企業も少なくありません。
このようなリスクがあるため、割合が高く設定されています。
交渉次第で変わることもある
諸費用も含まれているということも知っておきましょう。
どこも10〜15万円ほどの諸費用が発生しています。
諸費用は債権譲渡登記に必要な司法書士の手数料10万ほど、印紙代2万、交通費や紹介料などで3万かかるケースが多いです。
また、利用金額によっても異なります。
買取金額が安いほど利益が出ないため、手数料を高くすることもあるようです。
このようにリスクや諸費用、利用額の3つの要素で決まってきますが、依頼主の人柄や担当者の裁量によっても変動します。
また、利用回数が増えて毎回スムーズに取引が進むと判断してもらえれば、ディスカウントしてくれるケースもあるため、初めから諦めずに、一度お問い合わせをして確認してみてください。
交渉次第で結果が変わることは十分にあります。
3社間の方がお得ですが、取引先の同意がなければ契約できないと言ったデメリットがあります。
すぐにでも現金を用意しなければならないのに、取引先の同意を得るのに時間がかかると間に合わない可能性も出てきます。
また、資金繰りが悪化していることが知られると取引先からの信用を失うきっかけになるかもしれません。
安さだけで決めてしまいがちですが、後悔することがないようによく考えてください。